2013年2月9日土曜日

DOTS'n'LINE出演者紹介⑨ DJ MARK (BUTCH) DOBSON

明日に迫ったDOTS'n'LINE第二回、ゲストDJ二人目のご紹介です。


まさかこんな日がくるとは。





Mark "BUTCH" Dobson


究極の7インチを求め、明日の「ヒットレコード」の発掘に魂を注ぐ男。1974年からノーザンソウルシーンを支え、今やメインDJの座に君臨する。彼の途方もない7インチコレクションは60’sノーザンにはじまり、クロスオーバー、70’s、80’sソウル、スウィートからディープソウル、そしてディープファンク、何でもこいであ

る!踊れるレアソウルは変化し続けるという考え方を反映し、現在、BUTCHがプレイするセットにはノーザン、モダンソウルとファンクの最高の要素が含まれる。BUTCHのメガ級ディスカバリーリスト(下記)が裏付けるように、彼はソウルシーンのフォロワーではなく、扇動者なのだ。東京でのDJはかなり久しぶりの機会となる。絶対に見逃すな!

mello souls-we can make it-mello
imperial c's-someone tell her-phil la soul
delegates of soul-ill come running back-uplook
charles mintz-running back-uplook
mr lucky-born to love you-stardom
cosmos universal band-third eye-atteiram
hamilton movement-she's gone-look out
fredrick hymes-time ain't gonna do me no favor-fab vegas
tolbert-i've got it-rojac
mellow madness-save the youth-mega
max staten-there she goes-prelude
new wanderers-ain't gonna do you no harm-ready
roy roberts-got to have your love-ninandy
sensations-demanding man-wayout
parliaments-this is my rainy day-cabell
profs-look at me-curr
hank hodge-eye for an eye-eye
robert tanner-sweet memories-magatone
bob & fred-ill be on my way-big mack
primers-how does it grab you-hale
lost soul-secret of mine-raven
fred & turbins-bernadine-cenco
little nicky soul-I wanted to tell you-shee
enjoyables-shame-shrine
tommy & the derbys-don't play the role-swing
saints-ill let you slide-wigwam
jean carter-I wanna know
diane lewis-you ain't got a chance
volcanos-love is alright
united four-you need love




まず、何だこのプロフィールより長いリストは!!!と度肝をぬかれますが、それはとりあえず置いといて、英国より世界一のノーザンソウルDJ、ブッチ氏の登場です!



緊張します!!!!!!!!!!!!!


まず、氏のことを紹介する前に、知らない方のために簡単にノーザンソウルという文化の持つある面についての解説が必要と思われますのでさらっといきます。(知ってる人はとばしてください)


英国のノーザンソウルというクラブ・カルチャーが持つもっとも特殊で、もっとも革命的だったと思われるいくつかの点のうちのひとつに、「顧みられることのなかった過去への、新しい価値の付与」ということがあげられると思います。

つまり、発表された当時は毎週のように産まれてくる革命的なヒット曲の影に埋もれてしまった、ローカルのミュージシャンが地元の小さなレーベルからリリースした、たぶんそのミュージシャンやその親戚とか以外誰も知らなかったんじゃないかというような曲や、有名なシンガーがたくさんリリースしたヒット曲の中で埋もれてしまった、まったくヒットしなかった異色スタイルの曲、のレコードをどこかから発掘し、プレイする。ただ知られていないというだけじゃない、一番重要なのは、そのうえに、その内容が、信じがたいほどにすばらしいのである。

よく「ノーザンはマニアックすぎてよくわからない」という声も聞きますが、どうしてこの曲が埋もれてしまったのか、と首をひねってしまうようなキャッチーな曲、なんでこんな曲が60年代・70年代に存在し得たのだ!?と驚愕するような、まるでオーパーツみたいな曲に、出会うことばかり、僕がノーザンソウルに出会ってそろそろ10年経ちますが(ヒヨッコです)、未だにびっくりしてひっくり返るような曲に出会います。

そういった知られなかった過去の発掘行為(DIGGIN')、クラブ・ミュージックのDJにとって今では当たり前となっている行為ですが、それが初めてひとつのムーヴメントになるまでに大規模に発展したのがノーザンソウルという文化だったといえます。

70年代にイングランド北部を中心に巻き起こったこのムーヴメントは、過去のものを扱っていながら、そこには懐古主義の片鱗も見えなかったことは周知のとおり。当時からそして今に至るまで、ノーザンソウルに熱狂する数多くの人たちは、ノーザンソウルに過去を見出しているのではなく、「こんな音楽があるのか」という驚きであり、つまりそれはまだ見ぬ未来だということです。

その、誰も知らなかった過去を発掘し現在に未来として呼び戻すという過激な行為を行ってきた英国ノーザンソウルDJたちの中で、もっとも過激だったのがこのブッチ氏といって間違いないでしょう!!


というわで冒頭の、氏のディスカバーリストに戻ります。

シェー!!!!!!!!!!


改めて驚愕、現在東京のファンクやソウルのブラックミュージックのクラブでも大定番となっている曲、あれもこれもこのブッチ氏が発見したものだったのです。

わたしが氏のことを知ったのは、もちろんSTUDIO VOICEのノーザンソウル特集号。




この特集号も今となってはよくこんなもんが全国の書店に並んだもんだと感心してしまいますが、ここにブッチ氏のインタビューが載っています。

「自分が最後のノーザンソウルDJだ」と氏はそこで語っています。

先ほど、ノーザンソウルに懐古主義はないと語った前言をさらりと翻しますが、ノーザンソウルムーブメントの勃興から半世紀が経とうとしている今、現在英国で楽しまれているノーザンソウルには、当時ウィガンカジノなどのクラブで遊んでいた世代が当時を懐かしんでいる面もなきにしもあらず。

そういうのが悪いとは実はぜんぜん思わないのですが(よくユーチューブなどで、おじいちゃんおばあちゃんに差し掛かろうという人がウィガンクラシックでゆるりとステップを踏んでいる姿はとても感動的です)、そういった「NORTHERN OLDIES」(発表された当時はまったく知られていなかった曲でも、20年30年もクラブでかかっていればオールディーズになりますね)の楽しみ方とは別に、ブッチ氏は現在もまだ見ぬ新しい過去「NEWIES」を探し求めているのです。

まさに、彼が「最後のノーザンソウルDJ」なのだと思います。

実は不届きなことに僕は氏のDJ未体験なのです。明日は本当に本当に楽しみである反面、その氏と共演するなんて本当、


緊張するわ!!!!!!!!!!!!!

夜風にあたりたいです!!!!!!!!


そしてレギュラーバンドSTOLEN HEARTSの昨年リリースしたシングルも、なんとブッチ氏は英国より10枚もオーダー(!!!!)されてましたので、明日ライブを見てもらうのも考えただけで大興奮です。

はっきりいって、皆さんも僕もぜんぜん知らないような曲がかかるのだと思います。

ああ、本当に楽しみ。


しかしスタジオボイスのインタビューではほかのDJを批判していたり、最初読んだ人はけっこう気難しい人なのかな・・・・ノーザンソウルって怖いな・・・・と思いましたが・・・

あ~~~~緊張します。なんか受験生の気分・・・

明日は自分にとってノーザンソウル試験!!


がんばります!


DOTS'n'LINEは明日開催です。

それではノーザンソウルでお会いしましょう!







2013年2月8日金曜日

DOTS'n'LINE出演者紹介⑧ DJ GO FROM TOKYO

日曜日に迫ったDOTS'n'LINEのゲスト出演者紹介です。

最初にご紹介いたしますのはこの方!!





DJ GO FROM TOKYO

The Bash、Wild & FranticのシェフDJ。
1972年東京生まれで東京育ち。
普通に東京で育ち普通に遊んでいて、18歳のときLondonに行きRecordHopと出会い人生が大きく変わる。
London在住のころは最初はサポートDJとして当時のGigに参加し、その後DJ Collins KidsとともにSouthLondonでのレギュラーHop、WessexHouseをオーガナイズ、そして各イベントのゲストDJを経て、活動もLondonでもSouth、Northを問わず、ヨーロッパでもドイツ、オランダ、ベルギー、スイスなどのツアー、そしてHemsby、Rockabilly Raveなどのウィークエンダー等に広がる。
25歳で帰国し新宿JAMでRockabillyBashを始め、その後Wild & Frantic、Rockn'Roll ExtravaganzaなどのRecord Hopを行う。今年で17周年を迎えるThe Bashは毎月第2土曜日幡ヶ谷Heavy Sickで、10周年を迎えるWild&Franticは下北沢Bar CCO?で開催中。
現在も日常生活の中にRecord Hopを、最低毎週末はどこかでRecord Hopを、Record Hop最強を信じてその楽しさを伝えられるようにがんばってます





「ゴーチャンハ、10ネンマエオレノオンガクノセンセイダッタヨ!!!」(by Keb Darge)

昨年末のケブ・ダージの日本ツアーで、クリスマスイブに渋谷ROOMで行われた東京公演でDJしていたGOさんでしたが、その後に出てきたケブがこう言ってました。

まさにそういうことです!!

プロフィールにもあるとおりロンドンに在住し、DJ活動を行っていたGOさん(だから現在でもDJ名にFROM TOKYOがついているのは有名な話)ですがその頃に知己を得ていたのが同じ頃にロカビリーの魅力にとりつかれていたケブダージだったというわけです。

何を隠そう自分がGOさんのことを知ったのもケブダージつなかりで、10年以上前に東京モッド・シーンのある集団が発行していたファンジン(モッジン)でノーザンソウル特集があり、その特集でGOさんがケブについてインタビューを受けていた記事があったのを読んだのが最初でした(僕が読んだのは5~6年前くらいですけど)。

このインタビューはとても面白く、ノーザンソウル~ディープファンクからロカビリーへと傾倒していったケブの様子がGOさんの思い出として語られるのと同時に、インタビュアーは恐らくその頃ノーザンソウルに傾倒しているのでなんとかノーザンソウルシーンの現在の様子を聞きだそうとしてるのが面白い。恐らくその頃日本でケブがロカビリーにシフトしていっていることをちゃんと把握していた人は、ほとんどいなかったのではないかと思います。

そういうわけでインタビュアーはノーザンについてばかり聞いてますが、専門外だからよくはわからないけど、と前置きしつつもちゃんと答えているGOさん素晴らしいです笑


現在は東京で"BASH"と"WILD & FRANTIC"というレコードホップを主催しているGOさん、BASHは17周年ということでとても長いキャリアのある方ですが、昨年のStolen Heartsの7インチレコ発イベントで、GOさんがとても親交の深いメキシコのロックンロールバンド"LOS RIZLAZ"に出演して頂いたりしてからは我々とぐっと距離が縮まりまして、前回のDOTS'n'LINEにもBASHやWILD & FRANTICに遊びに来ているロッカーズ、50sシーンのお客さんが沢山遊びに来てくれました。

わたし個人はもともと60sやモッズが好きで、そういうシーン中心に遊びに行っていたこともあり、BASHやWILD & FRANTICは興味が凄くあったもののどうも敷居が高く感じてしまいなかなか遊びに行けなかったのですが、昨年あたりからようやく遊びに行くようになってシーンの皆さんの団結の強さや気合にとても感銘を受けました。BASHは新宿レッドクロースから現在は幡ヶ谷ヘビーシックにて毎月第二土曜日開催、WILD & FRANTICは毎月第一土曜日に下北沢BAR CCOで開催しています。是非遊びに行ってみてください!

このタイミングでGOさんに出演していただけるのは本当に嬉しいです。昔Facing FactsとかにGOさんがたまに遊びに来てるのを遠くから「ちょっと、怖そうな人だな・・・」と思っていた自分に教えてあげたい。


DOTS'n'LINEは2/10日曜日の開催です!!








2013年2月7日木曜日

第二の点と線、そしてひがし東京の新しいともし火

楽しい日々を送っていますが、何かが足りない、何かが不足しているという、渇望・飢えみたいなものも同時に抱え、日々を過ごしています。

まあ、金とか、地位とか、名声。あと恋人とか、欠けているものには事欠かないわたしですが、そうじゃない、そんなもんじゃない。なんなのだろう、このなんかこう、満たされない感じは・・・と疑問を感じていましたが、あるとき「ウルトラマンA」の放送リストを見ていて気がつきました、これだ、これこそ俺に足りていなかったものだと。

別にウルトラマンAのDVDが足りていなかった、とかそういう話ではなく(それはそれで凄く欲しいけど)、その放送タイトルを見てて思ったのです。つまり、夏になれば「夏の怪奇シリーズ」ということで、牛の怨念が怪獣(超獣)になる話とかやる。冬になれば「冬の怪奇シリーズ」、雪男とか節分をテーマにした話をやり、クリスマスシーズンにはウルトラの父がサンタクロースになって出てくる。

こども番組を見ながら季節の変わり目を感じることが出来る仕組みになっているわけです。



こういうのは当時怪獣ブームも低迷し、視聴率稼ぎのための苦肉の策であったことが現在ではわかっていますが、そのため初期のウルトラファンからの批判の対象となっています。次の「タロウ」なんかにはさらにその路線がエスカレートし「餅つき怪獣 モチロン」なんかが出てきてさすがに僕もどうかと思いますが、こういうの結構好きです。

話を元に戻すと、自分に足りていなかったのはまさにこの、日々過ごしつつ、季節の変わりに情緒を見出す感覚であると気づいたのです。夏になれば暑い、ノーザンソウル、冬になれば寒い、ノーザンソウル、毎夜かぶる布団の量が変わって衣替えをして部屋のレコードの顔ぶれが変わるのみ。そんな日々を過ごしていては、やがてはその人心もすさみ、人付き合いもしなくなり、将来はへんくつじいさんになって近所の子供から「ノーザンソウルレコードじじいだ~!!」なんて指差されて嘲笑されるようになるのは目に見えています。

そういうわけで今年は、我が家では日本の古来の伝統行事に積極的にとりくむことを決めました。我が家といっても独り身ですがそんなことは気にせず、節分・ひな祭り・端午の節句・七夕等、ガンガン攻撃的に盛り上げていこうと思います。

インターナショナリスツでありたいと思うので、世界中の行事、たとえばクリスマスバレンタインなども積極的に行いたい、という思いはあるのですが、理由は自分でもよく解りませんがなんかむかつくのでとりあえず日本の行事だけやります。

早速先日の節分、日曜日はStolen Heartsのライブがあったため帰宅は深夜でしたが豆まきやりました。日付も変わると近所のコンビニではもう節分用の豆を店頭からさげていたので、忙しくて情緒を感じるの時間のない現代人への理解がまったくないコンビニだ。と腹が立ちましたが、諦めずちょっと遠いコンビニまで自転車で豆を買いに行きました。紙製の鬼の面がついていたので、せっかくだから鬼の面をつけ、豆まきを行いました。

ひとりで鬼の面をつけ、ひとり部屋の中で鬼は外・福は内言いながら、これは大変なことを決意してしまったなと思った。


頑張ります。


さて、今週末の日曜日は待ちに待ったDOTS'n'LINEの第二回目です!!!!

偶数月第三土曜のレギュラー開催なのですが、今回は諸事情ありまして祝日前日曜日の開催となります。申し訳ありません。

"DOTS'n'LINE"

Sun 10th Feb 2013
at Shibuya Lush
Start 23:00~ till 05:00
Charge ¥2000(w 1 drink)

Guest DJ:
Mark "BUTCH" Dobson (from UK)
GO fron Tokyo (Bash/WILD & FRANTIC)

Host Band:Stormer & THE STOLEN HEARTS

Regular DJs: Stormer Tamai / Maru(modern records) / Kazegg / uCjima







Stolen Heartsの某コーラスさんが「お~今回のシルエットはマービンゲイですか」と言ってましたが違いますよ!!!

今回は東京で"BASH" "WILD & FRANTIC"などのレコードホップを主催しているDJ GO from TOKYOさんと、英国のトップノーザンソウルDJ、Mark (Butch) Dobsonさんを迎えての開催です!!

第一回があれだけ盛り上がったので、当然大プレッシャーが我々にはあるのですが、また今回も間違いのない内容でお届けすることが出来そうです!

恒例の出演者紹介もまた明日からやりますのでどうぞお楽しみに!!!


そして翌日は、新しくスタートするイベントにStolen Heartsと共に出演致します。






rave Action and Hair! & Downtown Selecters presents  
【 Downtown Train 】vol.2

2013年2月11日(祝日) 16:30~
1,500円
at 北千住Knock
http://blog.livedoor.jp/kitasenju_knock/lite/archives/51426994.html
【HairShow】
rave Action and Hair!
http://hair-rave.com/
(衣装協賛:BabaCool2 http://ohuchi-honpo.com/ )



北千住や高円寺に店舗をかまえる60sヘアーサロン「rave」さんと、東京ロンドン化計画イナミさんが主軸となってスタートする、ひがし東京での音楽イベント"Downtown Train"です。

江戸川区葛西という東京の再東端に住んでいる自分としても、新宿や渋谷や中央線沿いだけでなくこういうエリアにも遊び場があれば楽しいと思いますので、どういうものになるか、とても楽しみ!!

ライブ・DJ・ヘアショー、どれも見逃せません。あまりひがし東京に馴染みない人、いつも同じ場所ばっか行ってて最近ちょっと食傷気味という人なんかは是非遊びに来てください!


ではまたノーザンソウルでお会いしましょう!あとチョコはビターチョコとか好きです