2013年4月12日金曜日

Someone Like Me (KILL YOUR DOPPELGANGERS!!!!!)




Revilotのマルチカラーパターンのレーベルをみると、なぜあんな熱い気持ちになるのか理由がわかりました。これとおんなじだ。


















さて先日、久しく連絡のなかった女性からフェイスブックのメッセージが来た。

こういうとき、男は反射的に「アッもしかしてこの子僕のことが好きだったのかな」と、相手が誰であろうと0.1秒くらい思うものだが、僕ももうさすがに来月で30歳になるので「?」としか思わず見てみたら下記のような内容であった。(原文ママ)





こんにちは(^O^)
お久しぶりです☆
今副都心線乗ってましたか??










・・・・・・・・・・乗ってません。





唯一無二の存在になりたいと思っていた時期もあった。いや、あったのかな?もうよく覚えていないです。

唯一無二の存在ってなんやといったら、まあ実例をあげれば、ジェームズブラウンやジョンレノンやミックジャガーとかオーティスレディング、三島由紀夫、アランドロン、ブルースリー、高倉健、勝新、そういう人たちのことでしょう(あえて女性はあげていません)。

あ、そういやこないだ銀座シネパトスが閉館(涙)ということで弟と最後のレイトショー、石井輝男「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」を観てきたんですが(名画座で見るのは三回目)、やっぱ土方巽はすげえ。出てきただけで画面がバチバチする。ディスイズ唯一無二って感じでした。

というか世の中にこんな人が二人以上いたら色々困る・・・・






しかし、現実は厳しいというか、唯一無二の存在どころか僕はやたら人から「街で君にそっくりの人をこの間見かけた」みたいな話をされる(そういう話をする人はとても嬉しそうである)。「そっくりな人」ならまだいい。場合によっては一方的に「この間あそこにいたでしょう」なんて話もされる。もちろんそんなとこには行っていない。




以下が今までにあった主な例である。

例① 大学時代の友人

「この間ディスクユニオンに行ったらさあ、ウッシにそっくりの人が映画のDVD見ててさあ、メガネとかハットかぶってるのもそっくりでさあ、しかも手にとって見てるDVDが『ピンクフラミンゴ』でさあ、思わず声かけそうになっちゃったよ」

ここまで言われると僕も「それ俺だったんじゃないかな?」とちょっと思ってしまったが、その日は別の場所にいた。自分に似てて、映画の趣味も一緒だなんて厭すぎる。


例② バイト先の女性

「ね~こないだ帝京大学のキャンパスにいたでしょ!!???嘘ついても分かるんだからね!!」


・・・・・・行ってません。


例③ 父親

「今日さ、会社の帰りに本屋寄ったらお前そっくりの奴がバイトしててさ、あと少しで『こんなところで何してるんだ』て声かけそうになったよ」

たまに会う友人から言われるならともかく、毎日のように顔を会わせている筈の家族からですら・・・・・そこまで言うならもうその人に声をかけて欲しかった、なぜやめたのか知りたい



また、こういう友人知人以外でも、遊びに行ったイベントで全然知らないひとからいきなり会釈をされて、会釈をされればたとえ知らぬ人でもこちらも会釈を返す。こう見えても僕は見知らぬ初対面の人には感じのよい人でありたいと思い日々、生きている。見知らぬ人々どうしが、少しでいいから他人に優しくなれば、トライアリトルテンダネスすれば、きっと紛争や戦争はなくなるだとうと思って、日々、暮らしています。



そうしたらその見知らぬ人が「〇〇さんですよね?」とか「●●さんお久しぶりです」とか言う。

違う。俺じゃない。

そういうことがあると、さっきまでの平和を願うやさしい人の心、トライアリトルテンダネスはどこかへ吹き飛び、一転して、「なんだてめえこの野郎」とか「家に帰ってミジンコとファックしやがれ!!」とかそういう凶暴な気持ちになり、僕の心の中のオーティスレディングはどんどん心配そうな顔になっていく。




こんだけ世界は広いのに、僕に似た人はどうして僕に近いエリアで行動しているんだろう。不思議だ。類は友を呼ぶといのは、こういうことをいうのか。でも僕は自分と似てる奴となんか友達になりたくない・・・。

みんな、声をかけそうになったけどかけなかった、というのも気にかかる。それはギリギリのとこでやはり僕でないと認識していたということだ。

たとえばジェームズブラウンだったら、どこにいて何をしていようと、たとえ自分が入った寿司屋で寿司握ってようが、自分の会社に納品にきたトラックの運ちゃんだったとしても、人々は「あっジェームズブラウンだ」と認識するでしょう。







・・・・そういう、どこで何してようと、何着てようと、その人と認識される、唯一無二の存在になりたいと思っていた時期もあった。いや、あったのかな?もうよく覚えていない・・・・・。

さすがにもうティーンエイジャーの頃のそういう感覚はとっくになくなって、凡夫として日々、ちまちまと犬のような生活を送っているのですが、たまに最初にあげたメッセージみたいなことがあると、いくら凡夫といえどけっこう落ち込む。
もうこうなったら唯一無二の人になる方法は繁華街などの路上で奇声をあげて踊り狂ったりするとかしかなさそうだけど、そういう唯一無二の人には、だいたい国家権力が介入してきてしまうし・・・・・


でも、Facebookでよくあがる自分がノーザンソウルしているときの写真を見ると、こんな奴、そうはいないだろ!!!という気持ちにはなる。




















・・・というかこんな奴、何人かいても困る・・・・・。







親が見たら泣くような思いっきり恥ずかしい写真を載せたところで告知です。

もう10日切ってしましました、はやい!!!!

昨年末にスタートした我々のドッッァンラインも早くも第三回なんですね。





DOTS'n'LINE

Sat 20th Apr 2013 At LUSH SHIBUYA

Start 23:00~ till 05:00
Admission ¥2000(w 1 drink)

Guest Band
Soulcrap

GUEST DJs 
Motoi (Shimokita Night Train)
Jun Umegasako (PANORAMA)

Host Band
Stormer & THE STOLEN HEARTS

Regular DJs
Stormer Tamai
Maru(modern records)
Kazegg
uCjima






恒例の出演者紹介は次回より。

ではまたノーザンソウルでお会いしましょう!



2013年3月21日木曜日

【映画】「殺しの分け前 ポイント・ブランク」

ず~~~っと前にブログのサブタイトル(というんでしょうか、あれ)の由来?について触れた?ので、今回メインタイトルについて触れようと思います。




というか誰も聞いてくれないので自ら説明します。



「どうせウッシのことだから、60年代の米ハードボイルド映画の題名とか、ブラックパンサーの集会のポスターに書いてあった言葉からとって、適当に二つつなげたんだろォ」


・・・・・はい。そうです。でも一応説明します。


というわけで、好きで好きでたまらないこの映画を今回は皆さんに紹介したいと思います。


「殺しの分け前 ポイント・ブランク(原題”POINT BLANK”)」1967年 監督 ジョン・ブアマン








面倒くさがり屋のわたしですが今回はちゃんとあらすじを紹介いたします。


主人公のウォーカー(リー・マーヴィン)は、刑務所の独房で目覚める。そこは今は廃墟となった孤島のアルカトラズ刑務所であった。ウォーカーは銃で撃たれていた。ここに至るまでの経緯をウォーカーは回想する。

ウォーカーは妻のリン、学生時代からの友人マルと、3人でひとつの友情とも愛情ともつかぬ奇妙な関係を築きあげていた。ある日、ウォーカーはマルからある計画を持ちかけられる。それは、アルカトラズ廃刑務所で夜ごと行われている犯罪組織の闇取引に乗じて、彼らの現金を強奪する計画であった。マルはある組織に多額の借金を抱えており、それを返済するにはこの計画を実行するしかなかったのである。

ウォーカーとマル、そしてリンは闇夜のアルカトラズ刑務所で待ち伏せし、現金の強奪に成功するが、その額が予想より少なく、ウォーカーと分けると組織への借金の返済に足りないことが判明すると、マルはウォーカーを撃ち、兼ねてより密かに情を通じていたリンとともにアルカトラズを去った。

しかし、ウォーカーは死んでいなかった。自力でアルカトラズを脱け出すと、マルについての情報を提供してくる謎の男の助言と、リンの姉クリス(アンジー・ディッキンソン)の協力を得、自分を裏切ったリン、マル、そしてマルの組織にひとり立ち向かっていく。合言葉はひとつ。「俺の9万ドルを返せ。」




まず。



「こんな映画、もう200本くらい観てるよ!!!!!!」


と、いう人いっぱいいるかもしれません。ちょっと、ちょっと待ってくれ!

こうしてあらすじを紹介すると、たしかにただのハードボイルド・アクションって感じがするかもしれませんが、この映画はただのアクション映画じゃない。この映画は、どの映画にも似ていない。この映画を観た後の「今、俺は何を観ていたんだ?」という感覚は唯一無二である。


じゃあなにが違うんだ、て話ですが、正直観てもらうしかないと思うんですが、がんばって説明します。



とにかく不思議な映画なのです。アクション映画を期待してこの映画を観ると、常に奇妙な違和感が観る者につきまとう。たとえば冒頭のアルカトラズのシーン。負傷したウォーカーはどうやってアルカトラズから脱出するのか?彼が海の中に入っていくシーンが出てくる(アルカトラズは潮流により絶対に泳いで脱出はできないといわれる)。と思ったら次の瞬間、彼はスーツを着てアルカトラズ巡りの観光船に乗っている。説明はなにもない。

観光船で出会った謎の男に現在のリンの居所を聞いたウォーカー。彼が、地下道みたいなところを無表情でただひたすらまっすぐ歩く映像に、ウォーカーが生きていることなぞつゆ知らず、有閑マダムな日常を送るリンの姿(しかその表情はどこか物憂げである)がカットインする。カツカツと、機械的なウォーカーの靴音だけがそのシーンの音である。そして音量を増していき、ほとんどハンマーでなんかぶったたいているような轟音となった靴音から突然、静寂、スローモーションでウォーカーが帰宅したリンが家に入ろうとするのに乗じて家に侵入し、リンを突き飛ばし、寝室のマルがいるであろうベッドめがけて弾装がカラになるまで銃をぶっ放すシーンにつながる!

うん、ここは普通にメチャクチャかっこいいシーンだった。男の中の男、リー・マーヴィン。

しかしマルはいなかった。リンは淡々と、マルが自分から去って行ったことをウォーカーに告げる。ウォーカーはまだマルが帰ってくるのではと一晩リンの家に居たが、翌朝、リンは寝室で薬物を飲み自殺していた。ウォーカーがいったん部屋を出て、また寝室に戻ると死体があるはずのベッドはもぬけの殻、代わりに猫が鳴いている。説明はなにもない。


このあたりで観る者は、自分が観ている映画が単なるアクション映画なのか、それとも奇妙なアート映画なのか、またはそのどちらでもないのかよく分らなくなってくる。

全体的に夢の中にいるようなシーンが続く。僕がとりわけ好きなのは、リンの姉クリスが経営するナイトクラブ「MOVIE HOUSE」にウォーカーが行くシーン。黒人バンドが登場し、非常に珍奇なR&Bを演奏する。まあ、同時期のJBのファンキーR&B~ファンキーソウルのバッタモンなんだけど、JBの過剰な部分だけを取り込んで、曲のグルーヴ感とか一切ない奇怪な音楽になっている。なんせシンガーは「オーライ」と「イエー」しか言ってない。でもJBだってだいたいそんなもんだろ?とか言ってんじゃねえ!!!!

このシンガー、動きもJBばりのダンスを見せてくれるが、とにかくイェーとオーライしか言わないので実にうっとおしい。やがて客のおっさんにしつこくマイクを向け出し「イェー」を強要しはじめる。何回も。居心地悪いったらない。もうやめろ、といいたくなる。






この居心地の悪さはある映画のあるシーンを思い出す。スゥインギングロンドンを舞台にしたアントニオーニ「欲望」の、ヤードバーズがクラブで演奏するシーンだ。ヤードバーズ(ジェフ・ベックとジミー・ペイジが同時に在籍する時期!)がステージで白熱の「STROLL ON」を演奏するが、観客はみなボーっと無表情でステージを見つめているだけ。微動だにしない。

どちらの映画のどちらのシーンも、ナイトクラブのもつある種の非現実性や、悪夢的な感覚を映像に焼き付けたすばらしい例だと思います。

冒頭のクレジットだとこのシンガーはSTU GARDNERとのことだが、REVUEレーベルとかに録音を残している同名のシンガーと同一人物なのだろうか?でも声とかぜんぜん違うし、この曲自体、黒人が作った曲じゃなくて白人(しかも普段はぜんぜん違う音楽やってる人)がJBとかを聴いて「まあ大体こういう方向だろ」ってデッチあげて作った曲て感じがする。

とりあえずDJでは使えそうにない。残念。

あとウレシイのが登場人物の60sファッション。ウォーカーのスーツスタイルは洋書のIVY研究本でも取り上げられていました。アンジー・ディッキンソンのワンピースも可愛いながらセクシーで良い!!



そういう感じで淡々と映画は進んでいく。ドラマティックな部分はそんなになく、ウォーカーがゆくところに淡々と死体の数が増えていく。

そしてウォーカーはついに組織の大ボスを追い詰めるが、そこで物語はあっけなく終わる。実はウォーカーに近づいた謎の男は組織のナンバーツーの男の仲間であり、ウォーカーにボスを殺させて組織を乗っ取る計画だったのだ。

ナンバーツーはアルカトラズに追い詰めた大ボスを射殺し、ウォーカーに今までのことを教え、金をとりに来い、と告げるが、遠くから物陰にかくれていたウォーカーはその様子を見守った後、暗闇の中に消えてしまう。

彼は二度と現れない。

組織をのっとったナンバーツーは、首をかしげ、変だなあとアルカトラズを後にする。

映画はそこで終わる。

話自体はまあよくある話だし、全体を覆う奇妙な空気も、67年という時代を考えれば、台等しはじめたカウンターカルチャーやアメリカンニューシネマの雰囲気だなで済みそうなものである。

しかし、あるひとつの事実に気づいたとき、観客は戦慄する。



<以下、ネタバレがありますので未見で観たいという方は読まないほうがいいかもしれません>




























カンのいい方なら観ててすぐに分かるかもしれませんが(僕は終わった後やっとわかった)、この映画にはずっと奇妙な点がひとつあります。

それは劇中何人も人が死んでいるのに、復讐の主人公のウォーカーは実はそのうちのひとりも直接手を下したり、または傷つけていないということである。


①裏切った妻リンは、ウォーカーに一方的にマルとのことなどをしゃべった後(実はこの間中ウォーカーは黙ったままである)、薬物を飲んで自殺する。

②マルは自分のペントハウスに侵入したウォーカーともみ合った後、足をあやまってベランダから落ちて死ぬ。

③マルのペントハウスを護衛していたマルの手下はウォーカーを見つけ発砲するが、ウォーカーは物陰に隠れてうまくそれをやり過ごし、銃声を聞きつけた警察がその手下を撃つ。

④マルの組織のボスはおとりを使い、ウォーカーに金を渡す算段でおびき寄せ、狙撃主にウォーカーを射殺させようとるるが、勘付いたウォーカーはそのボスを拉致し金を渡す場所まで連れて行き、おとりもろともそのボスを狙撃主に射殺させる。

⑤ついに追い詰めた大ボスは、ウォーカーに密かに近づいていた組織のナンバーツーの男に射殺される。



これらの事実から、この映画の内容の解釈としてポピュラーになっているのが、この物語の主人公ウォーカーは実は死人だということである。


つまりウォーカーは最初のアルカトラズのシーンでマルに撃たれて死んでおり、その後の物語は、すべて死んだ男の亡霊の物語だということだ。


確かにそう考えればつじつまが合う部分はいくつもある。リンもマルも、亡霊にさいなまれて自殺したと取れなくもないし、警戒していたマルは自分のペントハウスに護衛を何人もつけていたのに、ウォーカーはほとんどまぐれ(アンジー・ディッキンソンの協力もあったけど)でその護衛を突破し、マルを追い詰める。僕なんかここらへんのくだりは「やっぱり昔の映画だな」と苦笑してしまったのだが、彼が亡霊であるとすればそれもなんだか納得できる。

主人公が実は死人だったというオチは、「シックスセンス」がパクったとよく言われる「恐怖の足跡(原題:THE CARNIVAL OF SOUL)」という1962年の映画ですでにやっているのでこの映画が最初ではないが、アクション映画でそういうことをやるってのが凄い、というか意味が分からないし、はっきりそういうオチであると解るわけでもないので、なんだかもやもやしたものが残る。

また、現在この映画についてまたよく言われるのが、この映画は友や妻に裏切られ死に行く男がいまわの際に見た一瞬の夢なのではないかという解釈。

まあ夢オチと言ってしまえばそうなるが、この全体を覆う虚無感、夢を見ているような感じは、そういう解釈がふさわしい気もする。

監督のジョン・ブアマンはこの後も都会の人間がド田舎でホワイトトラッシュに執拗に付け狙われる奇妙なサスペンス映画「脱出」など、変な映画ばかり撮っている天才である。

「ポイント・ブランク」の原作はリチャード・スタークのハードボイルド小説「悪党パーカー」であるが、ジョン・ブアマンはその内容が気に入らず、勝手に自分流の全く新しい映画にしてしまった。
こんな映画をハリウッドのメジャーが作っていたのだから、つくづく凄い時代だったんだなと思う。




ちょっと前までは、日本ではずっと前に出たビデオでしか見ることができず、僕も最初は輸入版のDVDを取り寄せて見ていたのだが、おととしくらいにツタヤの「発掘良品」にてレンタルリリースされたので、今ではどこででも簡単に見ることができるようになっています。


はっきりいって万人におすすめできる映画ではないけど、興味をもたれた方は是非観てみてください。


疲れた














2013年3月20日水曜日

【45】 45 OF MY DREAMS






またしても前回のアップから一ヶ月以上経ってしまいました。

早速ですが最近手に入れたレコードについて語らせていただきます、今日は長いよ!


THE MAJESTICS/(I LOVE HER SO MUCH)IT HURTS ME








やった~~~~~

ついにこのシングルを手に入れた!!!



最近、大阪のイラストレーターにしてノーザンソウルDJのさくらいはじめさんもこのシングルを手に入れてかけていらっしゃるようですが、僕も昔から本当にこの曲が好きで好きで好きで好きで堪らなかったので今回手に入ってほんとうにウレシイ。

長い道のりでした。


値段はそれなりにするのですが、イーベイなんかではけっこう頻繁に出品されており、今までにもチャンスはけっこうあったのですが、なかなか手に入れられなかった。今回手に入れたコピーはレーベルも盤も「昨日プレスされたの??」ってくらいの極美盤でもうヒデキ感激てかんじ。

とにかくこの曲が好きで好きでたまらない。レーベルのデザインの女の子(Linda)に恋しちゃうくらいだった。ちなみにフリップサイドの曲名は"GIRL OF MY DREAMS"。まさにこのシングルが"45 OF MY DREAMS"でした。

とにかく聴いて欲しいのですが、どうですか!この全編を覆う爽やかなラテン・フレイヴァー。タイトル以下の歌詞も本当に切ない。ものすごく恥ずかしいのを承知で言うと、この曲を聴いてるだけで僕はなんだか誰かに恋してるような気分になります!!!








・・・・・喜びのあまり本当に恥ずかしいことを書いてしまい、あまりの恥ずかしさに死んでしまいたくなりましたが話しを続けます。

この曲はいくつかの種類のイシューがあり、WarnerレーベルからDAVID & RUBENというデュオ?名義でのイシューもあります。MAJESTICS盤と同じくらいレアです。

僕は昔これを持っていたのですが、買って届いて聴いてビックリ、





イントロがカットされてる!!!!!!!!!!!!!!!




先にあげた動画でいいいますと13秒目くらいからスタートとなっていました。ショックのあまり(結構高かった・・・・・)めまいがして倒れかけましたが、持ち直して、その盤は即効、売り払いました。

あとはLindaと同系列のRampartからもDAVID & RUBEN名義でイシューがあるようですが、せっかくなのでこのMAJESTICSというグループについて調べてみたら色々面白い話が出てきたので紹介いたします。


とにかくMAJSETICSというグループはいっぱいいるので困ったもんです。しかも、どれも異グループのよう。まず有名なのはヒット曲のカバーをLPにまとめて数種出しているグループTHE MAJESTICS。女の子のジャケットのやつです。このLPは昔からDJに人気があり今ではリイシューも出ていますが今回のMAJESTICSとはやはり異グループ。どうもカナダのグループのようです。

そしてチェスから数種のシングルをリリースしているMAJESTICS、MGMから一枚リリースのあるMAJESTICSもいますが、今回のグループとはやはり異グループ。あとはデトロイトのドゥーワップグループでモータウン系列のVIPなどからリリースしているグループもある模様。


今回のMAJESTICSはLAのグループで、黒人グループでなくチカーノ、ヒスパニック系のグループです。

まあそれは音楽を聴けばすぐに納得がいくと思います。

Lindaレーベルは60年代初頭にEddie Davisという人がLAで設立したFaro Producitonというプロダクションの系列レーベル。Faro Productionの特色はメキシコ系アメリカ人コミュニティからの支持を集めていたことで、代表的なアーティストはガレージで人気のCannibal & THE HEADHUNTERSや、あのTHEE MIDNIGHTERSもFaroの手がけたアーティストで、やはりみんなメキシコ系の人たち。

THE MAJESTICSはArthur Roblesが率いたヒスパニック系グループで、この曲を書いたのもArthur Robles。DAVID & RUBEN名義でのちにイシューがあることは先に触れましたが、DAVIDもRUBENもMAJESTICSのメンバーでArthur Roblesの兄弟たちだそうです。

このシングル以外にはリリースはないようです。ものすごくややこしいんですが、LindaレーベルにMAJESTICSというグループがリリースしているシングルがもう一枚あるのですが、それは黒人の別グループだそう。なんだよそれ・・・ちゃんとしろよFaro Production・・・・。


そうやって調べているうちに、とてもいいエピソードを見つけたので紹介したいと思います。


英国のあるノーザンDJが自分のプレイリストをネットでアップしていたら、なんとその中にあったMAJESTICSのこの曲をみつけた、Arthur Roblesの息子からメールで連絡があったそうです。

それがなんかとてもいい話だったので以下紹介します。

I noticed you guys play this song and have it on a few play lists. The Majestics was my Dad''s band, Art Robles who also wrote and sang the song. It is amazing to me that it is being played today in places all the way over in England. I just wanted to say hello adn hope you continue playing his song whic h he wrote about my Mom. If you have any video o fmy Dad''s song being played in a venue I woudl love to be able to see it on line somehow. Perhaps on YouTube or some other site. Please let me know if there is something out there like this as the rest of my family woudl love to see it too I am sure.

あなた方がこの曲(もちろんMAJESTICSの)をDJでプレイされているのを見つけました。MAJESTICSは私の父Arthur Roblesのバンドです。彼はこの曲を作曲し、歌っています。はるばる英国で現在もこの曲がかけられているなんて、驚きました。私はみなさんに一言挨拶申し上げたかったのと、これからもこの曲をかけ続けてほしいと思い連絡させていただきました。この曲は、父がわたしの母について歌ったものです。もし、クラブなどでこの曲がかけられているところの動画などがあれば是非拝見したく思っています。もしどこかにあれば是非教えてください。私の家族もきっと喜ぶでしょう。


いい話だなあ。僕は感動してしまいました。MAJESTICSはこの一枚のリリースのみで、大きな成功には到らなかったわけですが、こうして遠く離れた英国でノーザンソウルクラシックとして今でもフロアを沸かせているのを、その息子が発見するなんて、素敵だと思いませんか。

しかもこの曲はArthur Roblesが妻について歌った歌だということが分かったのです。この歌を作ったときはまだ恋人同士だったのではないかと僕は勝手に思っています。なんせ、

「僕は彼女をとても愛している、それが僕をつらくさせる」

ですからね!!

陽気でありながら、なんだかもの悲しさもあるこの曲、まさに恋ってそういうもんですよね!

・・・・再来月で30歳になるのになにを言ってるんでしょうか。見苦しくてすみません。



Arthur Roblesさんのほかの作品を是非聴いてみたいのですが、もしかしたら彼の才能はこの一曲で尽きてしまったのかもしれません、もしくは、この曲がたまたま魔法のように、彼の才能を超えた次元から出来てしまったのかとも思います。

でも本当に人の心を掴む表現てのは、そういう風に出来てしまうもんなのではないでしょうか。こういう曲って作ろうと思って作るんじゃなくて、ある日突然ぽっと出来てしまうんもんなのじゃないかなあ。




というわけで週末のNIGHT FOX CLUBでもちろんこの曲をかけます!

是非遊びに来てくださいね。




◆NIGHT FOX CLUB
Rare 60's Danceable Northern Soul Drop&Moves,Motown,R&B & 70's Soulful Dancers


Adam Torelの今回来日時の最後のNIGHT FOX CLUBです!お見逃しなく!!

60年代後期から70年代にかけてのイングランド北部におけるムーヴメントNORTHERN SOUL。そこに見られるSOUL MUSICへの愛情と、熱狂的とも言えるDanceへのこだわり、そんな熱いスタイルに影響を受け、尊敬と憧れと情熱を持って2004年発足。本国では現在も尚、時代に流される事なく愛され続けている、この普遍のモンスターミュージックの数々を、"英国流黒人音楽の遊び方"として提供する事の出来る、都内随一のパーティー。
奇数月第4土曜日、下北沢メンフィス兄弟にてレギュラー開催。



◆日時:2013年3月23日(土) 19:00~23:00


◆会場:下北沢メンフィス兄弟。東京都世田谷区代沢5-6-14前田ビルB1A http://memphis-kyoudai.blogspot.jp/Tel/Fax03-5486-3461 


◆入場無料


◆DJsStormer TamaiAkira SekiguchiIchiuCjimaAdam Torel


◆NIGHT FOX CLUBブログhttp://nightfoxclub.blogspot.jp/



PS さらにいい話??今まで何回も逃してきたのに、なぜ今回強気でBIDできたかというと、友達の結婚式の二次会で大いに酔っ払っていい気分になった勢いでBIDしたのです(笑)LOW君、トミーちゃん、ありがとうね!!


2013年2月9日土曜日

DOTS'n'LINE出演者紹介⑨ DJ MARK (BUTCH) DOBSON

明日に迫ったDOTS'n'LINE第二回、ゲストDJ二人目のご紹介です。


まさかこんな日がくるとは。





Mark "BUTCH" Dobson


究極の7インチを求め、明日の「ヒットレコード」の発掘に魂を注ぐ男。1974年からノーザンソウルシーンを支え、今やメインDJの座に君臨する。彼の途方もない7インチコレクションは60’sノーザンにはじまり、クロスオーバー、70’s、80’sソウル、スウィートからディープソウル、そしてディープファンク、何でもこいであ

る!踊れるレアソウルは変化し続けるという考え方を反映し、現在、BUTCHがプレイするセットにはノーザン、モダンソウルとファンクの最高の要素が含まれる。BUTCHのメガ級ディスカバリーリスト(下記)が裏付けるように、彼はソウルシーンのフォロワーではなく、扇動者なのだ。東京でのDJはかなり久しぶりの機会となる。絶対に見逃すな!

mello souls-we can make it-mello
imperial c's-someone tell her-phil la soul
delegates of soul-ill come running back-uplook
charles mintz-running back-uplook
mr lucky-born to love you-stardom
cosmos universal band-third eye-atteiram
hamilton movement-she's gone-look out
fredrick hymes-time ain't gonna do me no favor-fab vegas
tolbert-i've got it-rojac
mellow madness-save the youth-mega
max staten-there she goes-prelude
new wanderers-ain't gonna do you no harm-ready
roy roberts-got to have your love-ninandy
sensations-demanding man-wayout
parliaments-this is my rainy day-cabell
profs-look at me-curr
hank hodge-eye for an eye-eye
robert tanner-sweet memories-magatone
bob & fred-ill be on my way-big mack
primers-how does it grab you-hale
lost soul-secret of mine-raven
fred & turbins-bernadine-cenco
little nicky soul-I wanted to tell you-shee
enjoyables-shame-shrine
tommy & the derbys-don't play the role-swing
saints-ill let you slide-wigwam
jean carter-I wanna know
diane lewis-you ain't got a chance
volcanos-love is alright
united four-you need love




まず、何だこのプロフィールより長いリストは!!!と度肝をぬかれますが、それはとりあえず置いといて、英国より世界一のノーザンソウルDJ、ブッチ氏の登場です!



緊張します!!!!!!!!!!!!!


まず、氏のことを紹介する前に、知らない方のために簡単にノーザンソウルという文化の持つある面についての解説が必要と思われますのでさらっといきます。(知ってる人はとばしてください)


英国のノーザンソウルというクラブ・カルチャーが持つもっとも特殊で、もっとも革命的だったと思われるいくつかの点のうちのひとつに、「顧みられることのなかった過去への、新しい価値の付与」ということがあげられると思います。

つまり、発表された当時は毎週のように産まれてくる革命的なヒット曲の影に埋もれてしまった、ローカルのミュージシャンが地元の小さなレーベルからリリースした、たぶんそのミュージシャンやその親戚とか以外誰も知らなかったんじゃないかというような曲や、有名なシンガーがたくさんリリースしたヒット曲の中で埋もれてしまった、まったくヒットしなかった異色スタイルの曲、のレコードをどこかから発掘し、プレイする。ただ知られていないというだけじゃない、一番重要なのは、そのうえに、その内容が、信じがたいほどにすばらしいのである。

よく「ノーザンはマニアックすぎてよくわからない」という声も聞きますが、どうしてこの曲が埋もれてしまったのか、と首をひねってしまうようなキャッチーな曲、なんでこんな曲が60年代・70年代に存在し得たのだ!?と驚愕するような、まるでオーパーツみたいな曲に、出会うことばかり、僕がノーザンソウルに出会ってそろそろ10年経ちますが(ヒヨッコです)、未だにびっくりしてひっくり返るような曲に出会います。

そういった知られなかった過去の発掘行為(DIGGIN')、クラブ・ミュージックのDJにとって今では当たり前となっている行為ですが、それが初めてひとつのムーヴメントになるまでに大規模に発展したのがノーザンソウルという文化だったといえます。

70年代にイングランド北部を中心に巻き起こったこのムーヴメントは、過去のものを扱っていながら、そこには懐古主義の片鱗も見えなかったことは周知のとおり。当時からそして今に至るまで、ノーザンソウルに熱狂する数多くの人たちは、ノーザンソウルに過去を見出しているのではなく、「こんな音楽があるのか」という驚きであり、つまりそれはまだ見ぬ未来だということです。

その、誰も知らなかった過去を発掘し現在に未来として呼び戻すという過激な行為を行ってきた英国ノーザンソウルDJたちの中で、もっとも過激だったのがこのブッチ氏といって間違いないでしょう!!


というわで冒頭の、氏のディスカバーリストに戻ります。

シェー!!!!!!!!!!


改めて驚愕、現在東京のファンクやソウルのブラックミュージックのクラブでも大定番となっている曲、あれもこれもこのブッチ氏が発見したものだったのです。

わたしが氏のことを知ったのは、もちろんSTUDIO VOICEのノーザンソウル特集号。




この特集号も今となってはよくこんなもんが全国の書店に並んだもんだと感心してしまいますが、ここにブッチ氏のインタビューが載っています。

「自分が最後のノーザンソウルDJだ」と氏はそこで語っています。

先ほど、ノーザンソウルに懐古主義はないと語った前言をさらりと翻しますが、ノーザンソウルムーブメントの勃興から半世紀が経とうとしている今、現在英国で楽しまれているノーザンソウルには、当時ウィガンカジノなどのクラブで遊んでいた世代が当時を懐かしんでいる面もなきにしもあらず。

そういうのが悪いとは実はぜんぜん思わないのですが(よくユーチューブなどで、おじいちゃんおばあちゃんに差し掛かろうという人がウィガンクラシックでゆるりとステップを踏んでいる姿はとても感動的です)、そういった「NORTHERN OLDIES」(発表された当時はまったく知られていなかった曲でも、20年30年もクラブでかかっていればオールディーズになりますね)の楽しみ方とは別に、ブッチ氏は現在もまだ見ぬ新しい過去「NEWIES」を探し求めているのです。

まさに、彼が「最後のノーザンソウルDJ」なのだと思います。

実は不届きなことに僕は氏のDJ未体験なのです。明日は本当に本当に楽しみである反面、その氏と共演するなんて本当、


緊張するわ!!!!!!!!!!!!!

夜風にあたりたいです!!!!!!!!


そしてレギュラーバンドSTOLEN HEARTSの昨年リリースしたシングルも、なんとブッチ氏は英国より10枚もオーダー(!!!!)されてましたので、明日ライブを見てもらうのも考えただけで大興奮です。

はっきりいって、皆さんも僕もぜんぜん知らないような曲がかかるのだと思います。

ああ、本当に楽しみ。


しかしスタジオボイスのインタビューではほかのDJを批判していたり、最初読んだ人はけっこう気難しい人なのかな・・・・ノーザンソウルって怖いな・・・・と思いましたが・・・

あ~~~~緊張します。なんか受験生の気分・・・

明日は自分にとってノーザンソウル試験!!


がんばります!


DOTS'n'LINEは明日開催です。

それではノーザンソウルでお会いしましょう!







2013年2月8日金曜日

DOTS'n'LINE出演者紹介⑧ DJ GO FROM TOKYO

日曜日に迫ったDOTS'n'LINEのゲスト出演者紹介です。

最初にご紹介いたしますのはこの方!!





DJ GO FROM TOKYO

The Bash、Wild & FranticのシェフDJ。
1972年東京生まれで東京育ち。
普通に東京で育ち普通に遊んでいて、18歳のときLondonに行きRecordHopと出会い人生が大きく変わる。
London在住のころは最初はサポートDJとして当時のGigに参加し、その後DJ Collins KidsとともにSouthLondonでのレギュラーHop、WessexHouseをオーガナイズ、そして各イベントのゲストDJを経て、活動もLondonでもSouth、Northを問わず、ヨーロッパでもドイツ、オランダ、ベルギー、スイスなどのツアー、そしてHemsby、Rockabilly Raveなどのウィークエンダー等に広がる。
25歳で帰国し新宿JAMでRockabillyBashを始め、その後Wild & Frantic、Rockn'Roll ExtravaganzaなどのRecord Hopを行う。今年で17周年を迎えるThe Bashは毎月第2土曜日幡ヶ谷Heavy Sickで、10周年を迎えるWild&Franticは下北沢Bar CCO?で開催中。
現在も日常生活の中にRecord Hopを、最低毎週末はどこかでRecord Hopを、Record Hop最強を信じてその楽しさを伝えられるようにがんばってます





「ゴーチャンハ、10ネンマエオレノオンガクノセンセイダッタヨ!!!」(by Keb Darge)

昨年末のケブ・ダージの日本ツアーで、クリスマスイブに渋谷ROOMで行われた東京公演でDJしていたGOさんでしたが、その後に出てきたケブがこう言ってました。

まさにそういうことです!!

プロフィールにもあるとおりロンドンに在住し、DJ活動を行っていたGOさん(だから現在でもDJ名にFROM TOKYOがついているのは有名な話)ですがその頃に知己を得ていたのが同じ頃にロカビリーの魅力にとりつかれていたケブダージだったというわけです。

何を隠そう自分がGOさんのことを知ったのもケブダージつなかりで、10年以上前に東京モッド・シーンのある集団が発行していたファンジン(モッジン)でノーザンソウル特集があり、その特集でGOさんがケブについてインタビューを受けていた記事があったのを読んだのが最初でした(僕が読んだのは5~6年前くらいですけど)。

このインタビューはとても面白く、ノーザンソウル~ディープファンクからロカビリーへと傾倒していったケブの様子がGOさんの思い出として語られるのと同時に、インタビュアーは恐らくその頃ノーザンソウルに傾倒しているのでなんとかノーザンソウルシーンの現在の様子を聞きだそうとしてるのが面白い。恐らくその頃日本でケブがロカビリーにシフトしていっていることをちゃんと把握していた人は、ほとんどいなかったのではないかと思います。

そういうわけでインタビュアーはノーザンについてばかり聞いてますが、専門外だからよくはわからないけど、と前置きしつつもちゃんと答えているGOさん素晴らしいです笑


現在は東京で"BASH"と"WILD & FRANTIC"というレコードホップを主催しているGOさん、BASHは17周年ということでとても長いキャリアのある方ですが、昨年のStolen Heartsの7インチレコ発イベントで、GOさんがとても親交の深いメキシコのロックンロールバンド"LOS RIZLAZ"に出演して頂いたりしてからは我々とぐっと距離が縮まりまして、前回のDOTS'n'LINEにもBASHやWILD & FRANTICに遊びに来ているロッカーズ、50sシーンのお客さんが沢山遊びに来てくれました。

わたし個人はもともと60sやモッズが好きで、そういうシーン中心に遊びに行っていたこともあり、BASHやWILD & FRANTICは興味が凄くあったもののどうも敷居が高く感じてしまいなかなか遊びに行けなかったのですが、昨年あたりからようやく遊びに行くようになってシーンの皆さんの団結の強さや気合にとても感銘を受けました。BASHは新宿レッドクロースから現在は幡ヶ谷ヘビーシックにて毎月第二土曜日開催、WILD & FRANTICは毎月第一土曜日に下北沢BAR CCOで開催しています。是非遊びに行ってみてください!

このタイミングでGOさんに出演していただけるのは本当に嬉しいです。昔Facing FactsとかにGOさんがたまに遊びに来てるのを遠くから「ちょっと、怖そうな人だな・・・」と思っていた自分に教えてあげたい。


DOTS'n'LINEは2/10日曜日の開催です!!








2013年2月7日木曜日

第二の点と線、そしてひがし東京の新しいともし火

楽しい日々を送っていますが、何かが足りない、何かが不足しているという、渇望・飢えみたいなものも同時に抱え、日々を過ごしています。

まあ、金とか、地位とか、名声。あと恋人とか、欠けているものには事欠かないわたしですが、そうじゃない、そんなもんじゃない。なんなのだろう、このなんかこう、満たされない感じは・・・と疑問を感じていましたが、あるとき「ウルトラマンA」の放送リストを見ていて気がつきました、これだ、これこそ俺に足りていなかったものだと。

別にウルトラマンAのDVDが足りていなかった、とかそういう話ではなく(それはそれで凄く欲しいけど)、その放送タイトルを見てて思ったのです。つまり、夏になれば「夏の怪奇シリーズ」ということで、牛の怨念が怪獣(超獣)になる話とかやる。冬になれば「冬の怪奇シリーズ」、雪男とか節分をテーマにした話をやり、クリスマスシーズンにはウルトラの父がサンタクロースになって出てくる。

こども番組を見ながら季節の変わり目を感じることが出来る仕組みになっているわけです。



こういうのは当時怪獣ブームも低迷し、視聴率稼ぎのための苦肉の策であったことが現在ではわかっていますが、そのため初期のウルトラファンからの批判の対象となっています。次の「タロウ」なんかにはさらにその路線がエスカレートし「餅つき怪獣 モチロン」なんかが出てきてさすがに僕もどうかと思いますが、こういうの結構好きです。

話を元に戻すと、自分に足りていなかったのはまさにこの、日々過ごしつつ、季節の変わりに情緒を見出す感覚であると気づいたのです。夏になれば暑い、ノーザンソウル、冬になれば寒い、ノーザンソウル、毎夜かぶる布団の量が変わって衣替えをして部屋のレコードの顔ぶれが変わるのみ。そんな日々を過ごしていては、やがてはその人心もすさみ、人付き合いもしなくなり、将来はへんくつじいさんになって近所の子供から「ノーザンソウルレコードじじいだ~!!」なんて指差されて嘲笑されるようになるのは目に見えています。

そういうわけで今年は、我が家では日本の古来の伝統行事に積極的にとりくむことを決めました。我が家といっても独り身ですがそんなことは気にせず、節分・ひな祭り・端午の節句・七夕等、ガンガン攻撃的に盛り上げていこうと思います。

インターナショナリスツでありたいと思うので、世界中の行事、たとえばクリスマスバレンタインなども積極的に行いたい、という思いはあるのですが、理由は自分でもよく解りませんがなんかむかつくのでとりあえず日本の行事だけやります。

早速先日の節分、日曜日はStolen Heartsのライブがあったため帰宅は深夜でしたが豆まきやりました。日付も変わると近所のコンビニではもう節分用の豆を店頭からさげていたので、忙しくて情緒を感じるの時間のない現代人への理解がまったくないコンビニだ。と腹が立ちましたが、諦めずちょっと遠いコンビニまで自転車で豆を買いに行きました。紙製の鬼の面がついていたので、せっかくだから鬼の面をつけ、豆まきを行いました。

ひとりで鬼の面をつけ、ひとり部屋の中で鬼は外・福は内言いながら、これは大変なことを決意してしまったなと思った。


頑張ります。


さて、今週末の日曜日は待ちに待ったDOTS'n'LINEの第二回目です!!!!

偶数月第三土曜のレギュラー開催なのですが、今回は諸事情ありまして祝日前日曜日の開催となります。申し訳ありません。

"DOTS'n'LINE"

Sun 10th Feb 2013
at Shibuya Lush
Start 23:00~ till 05:00
Charge ¥2000(w 1 drink)

Guest DJ:
Mark "BUTCH" Dobson (from UK)
GO fron Tokyo (Bash/WILD & FRANTIC)

Host Band:Stormer & THE STOLEN HEARTS

Regular DJs: Stormer Tamai / Maru(modern records) / Kazegg / uCjima







Stolen Heartsの某コーラスさんが「お~今回のシルエットはマービンゲイですか」と言ってましたが違いますよ!!!

今回は東京で"BASH" "WILD & FRANTIC"などのレコードホップを主催しているDJ GO from TOKYOさんと、英国のトップノーザンソウルDJ、Mark (Butch) Dobsonさんを迎えての開催です!!

第一回があれだけ盛り上がったので、当然大プレッシャーが我々にはあるのですが、また今回も間違いのない内容でお届けすることが出来そうです!

恒例の出演者紹介もまた明日からやりますのでどうぞお楽しみに!!!


そして翌日は、新しくスタートするイベントにStolen Heartsと共に出演致します。






rave Action and Hair! & Downtown Selecters presents  
【 Downtown Train 】vol.2

2013年2月11日(祝日) 16:30~
1,500円
at 北千住Knock
http://blog.livedoor.jp/kitasenju_knock/lite/archives/51426994.html
【HairShow】
rave Action and Hair!
http://hair-rave.com/
(衣装協賛:BabaCool2 http://ohuchi-honpo.com/ )



北千住や高円寺に店舗をかまえる60sヘアーサロン「rave」さんと、東京ロンドン化計画イナミさんが主軸となってスタートする、ひがし東京での音楽イベント"Downtown Train"です。

江戸川区葛西という東京の再東端に住んでいる自分としても、新宿や渋谷や中央線沿いだけでなくこういうエリアにも遊び場があれば楽しいと思いますので、どういうものになるか、とても楽しみ!!

ライブ・DJ・ヘアショー、どれも見逃せません。あまりひがし東京に馴染みない人、いつも同じ場所ばっか行ってて最近ちょっと食傷気味という人なんかは是非遊びに来てください!


ではまたノーザンソウルでお会いしましょう!あとチョコはビターチョコとか好きです


2013年1月24日木曜日

アオヤギ先生のこと

子供の頃はよくわからなかった状況が、大人になってあああれはそういうことだったんか、と思うことはよくあります。

先日正月に実家(といっても都内ですが)に帰った際、久しぶりに揃った家族で昔話に華がさいてたのですが、ふと僕が思い出した小学校の頃の先生の話で、同時期に同じ小学校に通っていた三つ上の姉と大いに盛り上がりました。

先生の名前は「アオヤギ先生」(漢字わからず)。女性です。おそらく、今の僕とあまり年齢が変わらなかったのではないかと思う。

アオヤギ先生の記憶はとても鮮明に残っている。いわゆる、変人先生だった。

女性でしたが、今その顔を思い出すと化粧っけはほとんどなく、髪も短く、丸い眼鏡をかけていて、まったく女性らしさがなかった。顔はなんか、いつも赤っぽかった。変なジャージみたいなピンク色とか花柄のズボンを履き、いつも怒ったような無表情で校内を歩いていた。小脇にいつもティッシューボックスを抱えていた。さっき、今の僕と年齢かわらないと書いたけど自信なくなってきたな・・・。40代といわれればそうだという気もする。見かけで年齢がまったく分からない人種の人だった。

ルックスだけでもかなり強烈だったが、奇行も目立った。まず、しゃべり方が変だった。傘のことを必ず「コウモリ」と呼んでいたのは忘れない(やっぱ年はかなり上だったんだろうな・・・)。いつも子供が劇の科白をしゃべっているような一本調子でしゃべっていた。そして、驚くほど表情を変えない。ある日、水のみ場の流しに靴をはいたまま足を突っ込んで洗っていたのを目撃したことがある。あれはびっくりした。僕は目撃していないが雨にぬれた体を教室のカーテンで拭いていたことがあったらしい(姉談)。

アオヤギ先生には担任のクラスはなかった、それどころか、受け持ちの授業すらなかった。図書館の司書とかそういうわけでもなかった。たまにクラスの担任が休みだったり、自習の時間にクラスにやってきては、ずっと座っているだけで、最後の学活で「今日は、雨が、しとしと、降っているので、コウモリをさして、帰りましょう」(一言一句ママ。はっきり覚えてる。理由は後述)と言うくらいだった。

子供心にもなんかおかしいよなアオヤギ先生は・・・・と思っていた。当然、子供からの人気はなく、陰でネタにされていたが、本人がそれに気づいてるのかどうなのかまったく解らず、いつも無表情だった。小学校のときに一番仲の良かったふじいごうや君によるアオヤギ先生のモノマネ(さっきのコウモリのせりふ)は本当に最高で、あの頃の仲間の間では鉄板ネタだった。

そういう意味ではアオヤギ先生は子供に好かれていたともいえる。学活でアオヤギ先生が来るとなったら、みんな大騒ぎしたものだ。アオヤギ先生は子供たちにとって、自分たちが知っている大人とは明らかに違う変な大人であり、しかもその変な大人が街中とかでなく学校の中にいるという奇妙な状況。今にして思えば僕らはそれをけっこう楽しみにしていたような気がする。


アオヤギ先生は僕が小学校を卒業するタイミンングで僕が通っていた小学校を離れた。確か他の小学校への異動だったと思う。最後、全校朝会みたいなので、アオヤギ先生は全校生徒の前でスピーチしていたが、途中で泣き出した。はじめて無表情以外を見た。しかししゃべる調子はやはりいつもと変わらなかった。


なんだったんだろうね、あの先生は。と姉と大いに盛り上がった(僕の二つ下の弟は年が小さかったので記憶になかったみたいだ)のだが、黙って台所で聞いていた母親から意外な話を聞かされた。









母親によれば、どうもアオヤギ先生は精神を病んでいた人だったそうだ。

当然、休職などの対応をとるべきだったのだろうが、アオヤギ先生の両親は、さるとても立派で重要な仕事をしている人だったそうで、どうも両親から学校側にどうにかアオヤギ先生に教師を続けさせるように、担任は無理にしてもとにかく学校に居続けるようにお願いがあったらしい。

そういう病を抱えた人が小学校の教師をやっているなんて、今からしたらとんでもないことだが、あの頃はまだそういう精神の病への認知や理解が今ほど進んでいなかったのだろうと思う。

あ~なるほどそういうことだったんだ。ありえねえな、とその時は笑い話で終わったが、あとからじわじわとなんだか重い気持ちになってきた。

病を抱えながら、子供たちに笑われに学校に通っていたアオヤギ先生のことを思うと、胸が苦しくなる(病を抱えた人の様子をみて笑っているなんて許せないことだが、子供なので許して欲しい。大体僕らはそういう事情なんか知るわけもないし)。そしてうちの母親ですら知っているのだから、周りの教師や、多くの保護者だってそのことは知っていたはずである。

しかしアオヤギ先生は、自分が笑われていることも理解できる状態ではなかったのではないかと思う。

そういう状態で、なぜアオヤギ先生は働き続けなければならなかったのだろうか?

大人になってもわからないことはいっぱいある。

こうやって文章にしてて分かったのだが、子供の頃から僕はアオヤギ先生に興味本位以外の好意みたいなものがあったんじゃないかと思う。大人になって振り返れば、あきらかに何らかの病を抱えた人であったことに気づきそうなものだが、母親の話を聞くまで僕はずっとアオヤギ先生のことを「変人、周囲から笑われようとまったく気にせず突っ走る人」だと思って疑うことすらなかったから。
今どこで何をしているのか、知る由もないけれど、病気が治って、どこかの小学校にいてくれればいいなと思う。先生は、最後あんなに泣いていたのだから、きっと小学校という場所が大好きだったんではないかと思う。









・・・・・と、新年の挨拶もすっとばしての2013初更新がどうも湿っぽい話になってしまいました。

20日もすぎてしれっと挨拶などいくら図々しい私も難しいことですが、このブログも創設してはや一年。

今後ともますますよろしくお願いいたします。


さて、週末は今年初のNIGHT FOXですよ!



◆NIGHT FOX CLUB
Rare 60's Danceable Northern Soul Drop&Moves,
Motown,R&B & 70's Soulful Dancers
60年代後期から70年代にかけてのイングランド北部におけるムーヴメントNORTHERN SOUL。そこに見られるSOUL MUSICへの愛情と、熱狂的とも言えるDanceへのこだわり、そんな熱いスタイルに影響を受け、尊敬と憧れと情熱を持って2004年発足。
本国では現在も尚、時代に流される事なく愛され続けている、この普遍のモンスターミュージックの数々を、"英国流黒人音楽の遊び方"として提供する事の出来る、都内随一のパーティー。

奇数月第4土曜日、下北沢メンフィス兄弟にてレギュラー開催。

◆日時:2013年1月26日(土) 19:00~23:00

◆会場:下北沢メンフィス兄弟。
東京都世田谷区代沢5-6-14前田ビルB1A
http://memphis-kyoudai.blogspot.jp/
Tel/Fax03-5486-3461

◆入場無料

◆DJs
Stormer Tamai
Akira Sekiguchi
Ichi
uCjima
Adam Torel

◆NIGHT FOX CLUBブログ
http://nightfoxclub.blogspot.jp/



どうぞ宜しくお願いします!!

そして来月2月は昨年末スタートしたDOTS'n'LINEの早くも第二回が開催です。

こちらも凄いことになっております。

詳細はまた後日!!


"DOTS'n'LINE"
Sun 10th Feb 2013
at Shibuya Lush
Start 23:00~ till 05:00
Charge ¥2000(w 1 drink)

Guest DJ:
Mark "BUTCH" Dobson (from UK)
GO fron Tokyo (Bash/WILD & FRANTIC)

Host Band:Stormer & THE STOLEN HEARTS

Regular DJs: Stormer Tamai / Maru(modern records) / Kazegg / uCjima












































2013も宜しくお願いします!

またノーザンソウルでお会いしましょう!


KTF

ウシシ